Konoe Studio

PC・SW・VR・ガジェット関連ブログ

VRChatやVTuberにおすすめしたい、トラッキング用Webカメラ

VTuberを始めとして、最近ではVRChatなどのVRSNSでも、Webカメラを使ったフェイストラッキング・ハンドトラッキングが可能になってきました。

よくあるWebカメラでもトラッキングすることができますが、どうせなら快適にトラッキングしたいですよね。

調べていくうちに知見が溜まってきたので、今回はトラッキングに向けた様々なWebカメラについて共有します。

2025/09/07 追記:VRChatでのカメラを使ったトラッキング(Selfie Expression)機能が無料ユーザーにも開放されるとのことで、それに伴いカメラも調べ直して、より内容を充実させました!

重視するポイント

重要なので先に書いておきます。今回の調査で重視したポイントは「画角が120°以上」になります。

それ未満の画角のカメラを使ってみたところ、私の環境では腕の動きが非常に制限されて使いにくかったので、今回は最低でも120°のカメラをご紹介します。

解像度については、「トラッキングの推定に解像度を落とすため、解像度はあまり影響しない」という意見もありますが、私が試してみた限りでは4K解像度のカメラのほうが、表情と指先の精度が良いと感じるソフトウェアもありました逆に言えば、4Kの恩恵がないトラッキングソフトウェアもあると思いますので、効果については十分に確認・検討した上でカメラを選ぶことをおすすめします。

※VRChatでは何となく4Kカメラのほうが精度良いなと感じましたが、解像度以外の要素もあり得るので、実際のところどうなのかはいまいちよくわかりませんでした。

画角優先・性能と価格のバランス重視

今回一番の目的であるトラッキングに向けた画角の広さを重視しつつ、性能や知名度といった部分でも無難でかつ、価格も控えめなチョイスとなります。今回の目的では一番おすすめできるラインナップになります。

サンワサプライ CMS-V43BK

それなりに知名度のある、サンワサプライの会議室向け広角Webカメラです。(広角カメラは基本的に会議室向けと書かれていることが多いです)

こちらは画角150°と一般的なWebカメラより画角がかなり広いため、手を大きく広げてもトラッキングし続けることができます。

画面に設置して少し後ろに下がって立てば、手どころか全身のトラッキングすら可能でした

カメラの角度をある程度調節できて、ケーブルは交換できないタイプですが3mと長いため、取り回しも良いです。

また、価格が5000円を下回っているため、画角に対するコストパフォーマンスに優れています。

マイクも内蔵しているためリモートの会議でも使用できますが、ただし解像度が720pと低いため、会議で使うことも想定するなら、👇の高解像度モデルを選ぶほうがベターかもしれません。

サンワサプライ CMS-V53BK

上記CMS-V43BKの後継モデルであり、超広角150°はそのままに、解像度がFHDとアップグレードされたモデルです。

トラッキングで画質がどれほど関係するかは、トラッキングするソフトウェアによって変わります。

こちらもマイク内蔵であるため、どちらかというとリモートの会議などでも使う可能性がある場合は、こちらを選択するほうが無難かと思います。

画角・価格のバランス重視

こちらは広角カメラでかつ、より安いモデルになります。より気軽にチャレンジしやすいラインになるでしょう。

バッファロー BSW505MBK

それなりに知名度のあるバッファローから出ている安価な広角カメラです。

画角は120°と画角重視で見ると150°には負けますが、近すぎなければ十分に広い範囲をトラッキングできます

プライバシーシャッター付きで利用しない時には物理的に遮断できるのもポイントです。

画質はFHDでマイク内蔵であるため、リモートの会議でも十分利用可能です。ケーブルが交換できないタイプでかつ、長さが2mであることにだけ注意が必要です。

何より価格が3000円弱とお安いため、気軽にチャレンジできるWebカメラだと思います。

画質・画角・汎用性重視

高画質・広角・トラッキング以外での用途を考えたカメラです。トラッキング用途以外に、リモートワークなどでも活躍できることを考えて選んでいます。

MAXHUB UC-W21

MAXHUBは会議向けのWebカメラを扱うメーカーで、この商品も会議室向けのものとなっています。

画角が120°とかなり広いため、手を大きく広げてもトラッキングし続けることができます。

また、解像度も4Kと高解像度であるため、リモートの会議やその他高画質に録画したいケースで活躍できます。

価格が1万円強と、Webカメラにしては少々お高いのが欠点といえるでしょう。高級なWebカメラは2万円以上するため、これでも悪い価格ではないと思います。

※記事更新時には値上がりしていますね・・・

画角最優先

画角が150°以上で、それなりに使えそうなカメラです。

アイ・オー・データ TC-MC400W

それなりに知名度のあるIODATAの会議室向けWebカメラです。

画角が驚異の180°という、正直そこまでの画角がいるのか?というような超広角カメラですが、画角を180°のほかに150°・120°と調整できるのがウリのようです。

価格が15000円強と割とお高めですが、いろんな環境に持ち運んでトラッキングをする場合には重宝するかもしれません。

広角でかつ価格重視

広角でかつ安いものを重視したラインになります。その代わりに記載の通りのスペックかはいまいち信用できないかもしれません。

型番不明の格安カメラその①

こちらは広角120°で4K解像度という、W21と同等と謳っていながらも、価格が3千円を下回るという謎のカメラです。

型番すら不明なよくわからない中華製品であるため、本当にその性能が出せているのかは全く不明です。

実際は720pだけども、引き延ばして4Kにして送っている・・・なんていうこともあるかもしれません。

リスクはありますが、安いのでチャレンジしてもよいか・・・?自己責任でどうぞ。

型番不明の格安カメラその②

こちらは広角135°で4K解像度という、上記のその①よりも画角が広いながらも、価格が4千円を下回るという謎のカメラです。

当然ながら性能の真偽はよくわかりません。レビューも若干怪しい。自己責任でチャレンジしてください。