私のPCは数年かけて大きくなったり小さくなったりを繰り返しているのですが、2026年は小さいPCに戻る運びとなりました。
先日までは420mmラジエーターを搭載するために、Fractal Designの「Define 7 XL」というドデカフルタワーケースを使っていたわけですが、メインPCをMacに移してWindows機はゲーム用にリモートで動かすため、Micro ATXのケースに移植することにしました。
とはいえGPUはRTX5090であるため、冷却と見た目・サイズなどなどのバランスを考えた結果、ASUSの「Prime AP202 TG ARGB」というケースにしました。
ピラーレスに続く形式になるかはわかりませんが、電源のある下部とグラボのある上部との間にスリットを設けることで、GPUを効果的に冷却するケースです。
今回はこの「Prime AP202 TG ARGB」を実際に組んだ経験から、重要なポイントやおすすめのアイテムを紹介したいと思います。
フィルター
最初に残念なお知らせですが、このケースにはフィルターがありません。埃はフィルターと正圧で絶対に阻止する筆者としては受け入れがたい事実ですが、諦めるにはまだ早いです。
今は便利な時代になったもので、様々なサイズのマグネット付きフィルターが存在しています。
GPU下部の吸気口
マザーボードを装着する上部エリアの底面には、取外し可能なファンステーがあります。120mmファンを3個装着可能になっており、ここから入るフレッシュエアーでGPUを効果的に冷却するわけですが、フィルターがありません。

※今回全て作業中の写真となるため、背景が見苦しいですがご容赦ください。
ここは120mm x 360mmのマグネットフィルターがピッタリくっつきます。
今回初めて「PANO-MOUNTS」のフィルターを購入しましたが、見ての通りマグネットのはみ出しもなく、非常に品質が良いと感じたので超おすすめです。

写真の時点ではファンがついていませんが、ファンをつけても問題なくフィルターは装着できますのでご安心ください。
左側面の吸排気口
左側面には120mmファンを2個装着可能になっており、サイドパネルに通気口があります。もちろんフィルターはありません。
デフォルトでファンが搭載されているモデルでは排気となっており、排気ならフィルターがなくてもどうにかなるように思えますが、エアフローを考慮するとここは吸気にすることをおすすめします。

ここには140mm x 280mm用のマグネットフィルターがピッタリくっつきます。
同じく「PANO-MOUNTS」のフィルターを購入しました。白だと若干色味の違いがあるなとは思いましたが、基本的にこちら側は人に向けないので気にしないことにしました。

天面の排気口
天面には120mmファンを3個装着可能になっており、簡易水冷のCPUクーラーをここに排気として装着することを想定されています。
排気なので直接ここから埃を吸い込むわけではないですが、天面なので電源がオフだと埃が積もります。

しかしこのパネルは140mmファンも装着可能だったり、ラジエーターを搭載することも考慮されているため、既存のファンサイズだとうまくカバーできません。
ここには400mm x 150mmというちょっと変則的なサイズのフィルターでカバーすることができました。
ただしレビューにもあるとおり、こちらのは前述した「PANO-MOUNTS」のと比べると今ひとつです。巻きグセがついており、磁石もはみ出していたり、そもそも白いフィルターに黒い磁石がついています。

機能性としては十分ですが、見た目にこだわりたい場合は自分で作るほうがいいかもしれません。
おすすめ「PANO-MOUNTS」からDIYタイプも販売されているため、これを切って使うのもアリかと思います。

試しにやってみましたが、天面パネルのメッシュ部分しか磁石がくっつかないため、きれいに角丸をカットするのはとても難しいです。
あまりきれいな出来映えではないですが、先ほどの既製品よりかは(遠目には)見栄えがよくなりました。
ファンとファンケーブル
このケースにはファン付きとファンなしの2モデルがありますが、側面ファンが正方向ファンになっているため、私のようにリバースファンを搭載したい場合はファンなしの購入をおすすめします。
ここからはこのケースに装着するファンについて話します。
底面・天面ファン
このケースの特殊な点として、GPUの真下にファンを3つ配置できるところかと思います。
紹介動画や紹介記事ではここにファンを搭載していない場合が多く見られました。
たしかにGPUを冷やすだけという意味では必要ないかもしれませんが、ケースに埃を入れたくないのであれば、底面の3連ファンは絶対にあったほうがいいです。
吸気より排気の方が強い状態(負圧)になると、ケースの隙間からこぞって埃が入り込みます。逆に吸気のほうが強ければ(正圧)、ケースの隙間から空気が逃げていくため、ファンの前にフィルターを設置すればケース内にほとんど埃が入りません。
このケースでは背面に排気ファンx1、天面に簡易水冷の排気ファンx3となるため、側面を吸気ファンx2、底面にも吸気ファンx3とすることで、大雑把ではありますが正圧になると考えられます。
通常ファンではファンハブが必要になってしまうため、装着する3連ファンはこちらのように連結できるタイプが絶対におすすめです。
Thermalrightのファンは安くて性能も良く、そしてド派手じゃないため使いやすいです。下部は吸気なのでリバースファンをつけましょう。
上部のラジエーターに装着するファンも同じThermalrightの正方向ファンにすると統一感がでます。
側面・背面ファン
側面と背面のファンは、できればASUSの正方向とリバースファンを使うのがおすすめです。
👆正方向(背面) 逆方向(側面)👇
ASUSのファンは28mmと少しだけ厚みがあるため、風量に対する騒音がちょっとだけ静かです。
そしてこのケースのファン付きモデルは最初からこのファンが搭載されているようなので、厚みによるトラブルがないため安心して使うことができます。
ただし連結式ではないため、マザーボードに装着できるファン数が足りなくなってしまいがちです。
足りなくなりそうな場合はあらかじめ👆のようなPWM分岐ケーブルを準備しておきましょう。
GPUサポートスタンド
昨今の大型のGPUを搭載する場合には、サポートスタンドがないと垂れてしまいがちです。
通常のケースでなら正直なんでもいいのですが、このケースで底面にファンを装着した場合は考慮が必要です。
私は👆のファン穴に固定できるタイプのスタンドを装着しました。3.5スロットのRTX5090と、底部三連ファンの微妙な隙間をちょうど埋めることができます。

USBハブ
最近マウスとかキーボードのUSB無線ドングル、多くないですか?
1個くらいならいいのですが、私は3個あります。仮に1個だったとしてもUSB3.0のポートに直接挿すと、ノイズの影響でうまく動作しなかったりするので厄介です。
こういう時はケースに直接挿せるタイプの小さいUSBハブがおすすめです。
このケースには👆の直挿しUSBハブがピッタリです。USB2.0のハブなので、USB3.0特有のノイズによる影響を受けません。

おわりに
白いPCは組んだことがありましたが、自分用には今回が初めてでした。昔と比べて白系のアイテムが充実してきたなという印象があります。
フィルターは何となく需要あるだろうなと想定していましたが、それより驚いたのはリバースファンですね。一昔前はこんなものなかったので、見た目重視の方向での発展を感じました。
あと連結式のファンが意外と安く手に入ったのも驚きです。逆にASUSのファンは「連結できないくせになんでこんな値段するんだ・・・」と思ったり。
今回組んだ「Prime AP202 TG ARGB」というケースですが、ケース自身のレビューは他のメディアに譲ったものの、価格・品質・剛性・機能性、全てにおいて(ちゃんとフィルターを付けてさえあげれば)間違いなく良いケースです。
このケースを購入した人も、これから購入を検討する人にも、本記事が助けになれば幸いです。











