Konoe Studio

PC・SW・VR・ガジェット関連ブログ

HDMIやDisplayPort出力しかないPCからUSB Type-C入力しかないディスプレイを使う方法

※2025/03/12 HDMIに関しても言及し、記事をまとめ直しました。

2019 年頃から、Lenovo ThinkVision M14 に代表されるような USB Type-C(a.k.a. USB-C)入力のみを搭載した外付けディスプレイ製品が増えてきました。

USB Type-C は Display Alt Mode をはじめとした、これまでの USB では実現できないユースケースが多くある一方で、一般ユーザーにとって紛らわしい暗黙の常識があります。

問題点

USB Type-C を DisplayPort やHDMIに変換するケーブルは数多く販売していますが、実はほとんどのケーブルが USB Type-C の出力(PC 側)を DisplayPort・HDMI(ディスプレイ側)に変換するという前提で作られています。

なので逆に PC 側が DisplayPortやHDMIで、モニター側が USB Type-C の場合は使えません

もう少し言うと、HDMI→DisplayPortも通常のケーブルでは出力できなかったりします。

解決法

かなり調べた結果、双方向対応の変換ケーブルというものが存在していることがわかりました。

実際に ThinkVision M14 に接続して動作することを確認しました。注意点としては、DisplayPort には給電機能がないため、接続ポートの反対側のポートから USb Type-C PD 対応の電源を供給する必要があります。

DP 1.4 ↔ USB-C

執筆当時に紹介したケーブルはDP1.2まで対応でしたが、時が流れたことでDP1.4対応の双方向ケーブルがちらほら出ていたので紹介します。

Amazonベーシックは一定の品質でかつ安いことで有名です。長さは1.8m。

日本であまり名が知られていないClub3Dですが、品質の良いケーブルのブランドとして認識しています。こちらも長さは1.8m。

こちらも日本ではあまり知られていないStarTechですが、高品質ブランドのイメージがあります。 前の2つは1.8mに対してこちらは2mと少しだけ長いです。

日本でよく知られているサンワサプライからは1mと短いタイプが発売されています。

HDMI→USB-C

DPだけでなく、HDMI出力についてもUSB-C出力をする製品が出ていたので紹介します。

サンワサプライのHDMI → USB-C変換アダプターです。microUSB端子に電源を接続することで、モニターに電源供給も可能になります。

4K/60Hz対応とあるので、HDMI 2.0かと思われます。

Club 3DのHDMI → USB-C変換アダプターです。サンワサプライのと同様に、microUSB端子に電源を接続するとモニターに電源供給できます。

4K120Hz・8K30Hzとあるので、最新のHDMI 2.1対応と思われます。

HDMI→DP

HDMIからDisplayPortに変換するケーブルについては、HDMI→DPの単方向のものしか見当たりませんでした。

最近では市民権を得てきたUGREENのケーブルです。単方向のため、HDMI→DPのみとなります。